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カリヴェーパーク・ポディKarivepaku Podi レシピ

కరివేపాకు పొడిカリヴェーパーク・ポディ

地域
南インド(アーンドラ・プラデーシュ、テランガーナ)
分量
できあがり約150g
公開
金属の皿に盛った白いご飯とカリヴェーパーク・ポディ。ご飯の上に緑がかった茶色の粉がかかり、右側ではご飯と混ざりはじめている。奥にポディを詰めたガラスびん

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カリヴェーパーク・ポディは、カレーリーフを豆やコリアンダー、赤唐辛子と一緒に炒って挽いた、南インドのアーンドラ・プラデーシュとテランガーナの粉です。熱いご飯にのせ、ギーを落として混ぜて食べます。カレーリーフの青い香りと、炒った豆の香ばしさ、唐辛子の辛さが一度に来ます。

作りおきができるので、一度に瓶ひとつ分を作ります。葉を洗って一晩乾かし、油で豆、スパイス、葉の順に炒ってから、冷まして挽きます。材料と手順は、ご飯2人分に混ぜるところまで書いています。タミル・ナードゥでは、粉を作ってから、テンパリングをした油と一緒にご飯に混ぜるレシピが目立ちます。

カリヴェーパーク・ポディとは

テルグ語では「కరివేపాకు పొడి」と書きます。カリヴェーパークはカレーリーフ、ポディは粉のことで、ここでは炒った豆やスパイスを挽いた粉を指します。テルグ語の料理サイト、ヴィスマイ・フードや、ニュースサイトETVバーラトのテルグ語版は、唐辛子をきかせた粉を表す「カーラム・ポディ」をつけて、カリヴェーパーク・カーラム・ポディと呼んでいます。

熱いご飯の最初のひと口に

テレビ局TV9テルグのウェブ版に載った、グントゥールの唐辛子で作る粉の記事(2026年)は、テルグの人の家では、作りおきの粉(ポディ)が特別な位置を占めていると書いています。同じ記事は、昼の熱いご飯の最初のひと口に、その唐辛子の粉をギーで混ぜて食べる、と紹介しています。

ETVバーラトのレシピ(2025年)は、少ない材料で家で簡単に作れる粉として、食欲がないときや、家に野菜がないときに勧めています。食べ方は、熱いご飯にギーで混ぜるものです。ヴィスマイ・フードはページの説明文でこの粉を「アーンドラ・スペシャル(Andhra Special)」と呼び、ご飯のほか、ギーをかけた熱いイドゥリ(米と豆の蒸しパン)やドーサにも合うとしています。英語版のウィキペディアによると、同じような豆と唐辛子の粉は、イドゥリやドーサに添えるときには、ごま油か溶かしたギーと混ぜて出されます。

この粉がいつ頃から作られてきたのかは、この記事で読んだ情報源には書かれていませんでした。

テルグ語の5件のレシピを読み比べて

この記事では、テルグ語のレシピ5件(ETVバーラト、TV9テルグ、ヴィスマイ・フード、ニュースサイト「テルグ・ワンインディア」、ポータルサイト「ウェブドゥニヤ」のテルグ語版)を読み比べました。5件すべてに入っていたのは、カレーリーフ、コリアンダー、赤唐辛子です。ウラド・ダール(皮をむいて割ったケツルアズキ)かチャナー・ダール(皮をむいて割ったひよこ豆)は5件中4件、にんにくとクミンも5件中4件、タマリンドは5件中3件に入っていました。

赤唐辛子の量は、レシピによって大きく違いました。葉の量をグラムで書いている2件で比べると、ヴィスマイ・フードは葉50gに15本、ETVバーラトは葉250gに20本で、葉の量あたりではヴィスマイ・フードのほうがずっと多くなります。ヴィスマイ・フードは、使う唐辛子によって本数を加減するよう書いています。

この記事の配合は、葉の量をグラムで示し、洗って乾かすところから手順を細かく書いているヴィスマイ・フードを骨格にしました。赤唐辛子はヴィスマイ・フードより少ない10本にしています。油は、ほかのレシピに油を使わないものや少ないものが多いので、大さじ2を大さじ1に減らしました。タマリンドは、ヴィスマイ・フードのレモン大と、カンナダ語版のヘッバールズ・キッチンの小さな1片の間をとって10gにしています。ヴィスマイ・フードは塩の量を書いていないので、粉に入れる塩12gはこの記事で決めた量です。

カリヴェーパーク・ポディのレシピ:材料(できあがり約150g)

下ごしらえ 8時間15分(葉を乾かす時間を含む) 加熱 45分(冷ます時間を含む)

スパイスの配合 できあがり約150gで計22g
  • コリアンダー15g
  • 赤唐辛子3.5g
  • クミン2g
  • ターメリック1.5g

カレーリーフ(ポディ全体でできあがり約150g)

  • カレーリーフ(生の葉。枝から外した重さ)(Amazon|楽天)50g

豆とスパイスを炒る

  • 落花生油(なければ植物油)13g(大さじ1)
  • チャナー・ダール(皮をむいて割ったひよこ豆)(Amazon|楽天)24g(大さじ2)
  • ウラド・ダール(皮をむいて割ったケツルアズキ)(Amazon|楽天)36g(大さじ3)
  • コリアンダー(ホール)(種子)(Amazon|楽天)15g(大さじ3)
  • 赤唐辛子(ホール)(乾燥したもの)(Amazon|楽天)10本(3.5g)

最後に加えて炒る

  • にんにく5片(20g)
  • クミン(ホール)(Amazon|楽天)2g(小さじ1)
  • タマリンド(種なしのブロック)(Amazon|楽天)10g

挽くときに加える

  • 塩12g(小さじ2)
  • ターメリック(パウダー)(Amazon|楽天)1.5g(小さじ1/2)

混ぜご飯(2人分)

  • 温かいご飯(ソナ・マスーリ米を炊いたもの)(Amazon)400g
  • ギー(Amazon|楽天)9g(小さじ2)
  • カリヴェーパーク・ポディ(上で作ったもの)20g(大さじ3が目安)
  • 塩2g(小さじ1/3)

道具

  • スパイスミル(ミキサーの小さな容器でもよい)(Amazon|楽天)
  • 厚手のフライパン(直径24cm以上)
  • 乾いた布(キッチンペーパーでもよい)
  • ふたつきのガラスびん(清潔で乾いたもの)

作り方

  1. 葉を洗って乾かす

    カレーリーフ50gを枝から外し、水を2〜3回替えて洗う。ざるに上げて水気をきり、乾いた布の上に重ならないように広げる。風通しのよい日陰に8時間〜一晩おき、表面の水気がすっかりなくなって、葉が少ししんなりするまで乾かす。

  2. 下準備をする

    にんにく5片は皮をむいて薄切りにする。タマリンド10gは種や筋があれば除き、1cm角ほどにちぎる。赤唐辛子10本はヘタを取る。炒ったものを広げる大きな皿を用意し、スパイスミルとガラスびんに水気がないことを確かめる。

  3. 豆を炒る

    換気扇を回す。厚手のフライパンに落花生油13gを入れて弱めの中火で温め、チャナー・ダール24gとウラド・ダール36gを入れる。絶えず混ぜながら5〜7分、赤みがかったきつね色になり、香ばしい香りが立つまで炒る。時間はこの記事の目安なので、色と香りで判断する。

  4. コリアンダーと赤唐辛子を炒る

    コリアンダー15gと赤唐辛子10本を加え、混ぜながら1〜2分、コリアンダーの香りが立ち、唐辛子の色がひと色濃くなるまで炒る。唐辛子から喉を刺す煙が出るので、顔を近づけない。

  5. カレーリーフを炒る

    弱火にし、乾かしたカレーリーフを全量加える。葉に水気が残っていると油がはねるので、3回ほどに分けて入れる。混ぜながら3〜4分、葉の色が少しくすみ、指でつまむとパリッと砕けるまで炒る。

  6. にんにく、クミン、タマリンドを炒る

    にんにく、クミン2g、タマリンドを加え、混ぜながら1分ほど、にんにくの香りが立つまで炒る。火を止め、すぐに皿に広げる。

  7. 冷ます

    皿に広げたまま20〜30分おき、手で触って温かさが残らないところまで冷ます。

  8. 挽く

    スパイスミルに、冷ました材料と塩12g、ターメリック1.5gを2〜3回に分けて入れる。5〜10秒回しては止めるのをくり返し、細かい粉にする。ボウルに集めて、全体をよく混ぜる。

  9. びんに詰める

    清潔で乾いたガラスびんに入れ、ふたをしっかり閉める。作った日付を書いておく。

  10. 混ぜご飯にする

    温かいご飯400gをボウルに入れ、ギー9gを回しかける。カリヴェーパーク・ポディ20gと塩2gを振り、しゃもじで切るように全体に混ぜる。

1人分(ご飯200g)に、ポディ10gとギー小さじ1が目安です。ポディは重さの1割弱が塩ですが、粉だけではご飯に混ぜたときに塩気が足りないので、混ぜご飯では塩を足しています(量はこの記事の目安)。英語のレシピサイト Swasthi’s Recipes もご飯に混ぜるときに塩を振り、タミル語のランカスリ・ニュースのレシピも、粉を混ぜてから塩を確かめて足しています。

できあがりの約150gは、生の葉50gが乾かして炒ると20gほどになるとみた、この記事の見積もりです。1人分10gなら15回分ほどで、ヴィスマイ・フードのレシピも、同じ葉50gで15人分としています。

料理科学:葉を乾かしてから、パリッとするまで炒る

水気を残さない理由

ヴィスマイ・フードは、洗った葉を布に広げて日陰で一晩乾かしてから炒ります。こうすると葉の水気がすっかり抜けて、粉も日持ちする、と書いています。料理家スワスティ・シュリーカーントの英語のレシピサイト Swasthi’s Recipes も、朝から夕方まで、または一晩乾かすとし、水気が残っているとうまく炒れないと書いています。ヘッバールズ・キッチンのカンナダ語版は、葉をパリッとするまで炒るよう勧め、しんなりした葉の水分が残ると長く保存できないとしています。

ポディは何週間も瓶に入れておく粉なので、手順1で葉を乾かし、手順5で指で砕けるまで炒ります。乾かした葉を入れても、熱い油に残りの水分が触れるとはねるので、少しずつ加えます。

葉は豆のあとに、短く炒る

一方で、カレーリーフは火を入れすぎると香りが落ちます。ヴィスマイ・フードは、葉を炒るのは3〜4分にとどめ、色が赤く濃く変わるまで炒ると香りがなくなる、と書いています。英語版のウィキペディアも、乾燥したカレーリーフは生の葉より香りも風味も大きく劣るとしています。

ヴィスマイ・フードの順番どおり、この記事でも豆を先に炒り、葉は弱火にしてから加えます。ヴィスマイ・フードは、豆は油の中で赤みがかるまで炒って、中まで火を通すよう書いています。豆には豆の、葉には葉の時間をとるための順番です。

冷ましてから挽く

ヴィスマイ・フード、TV9テルグ、テルグ・ワンインディアのレシピは、炒った材料を冷ましてから挽いています。Swasthi’s Recipes も、すべての材料を完全に冷ますよう書いています。この記事でも手順7で、触って温かさが残らないところまで冷まします。

地域や家庭による違い

テルグ語のレシピの中での違い

  • にんにくを生のまま混ぜる:ETVバーラトは、炒った材料を挽いて粉にしたあと、にんにくとクミンは炒る手順を書かずに別に挽き、粉に混ぜています。ヴィスマイ・フードは、にんにくは省いてもよいとしています。
  • 黒こしょうとヒング:TV9テルグのレシピは、油を使うとは書かずにフライパンで炒り、黒こしょうと、ヒング(アサフェティダという植物の樹脂の粉)または玉ねぎを加えます。テルグ・ワンインディアのレシピもヒングを入れます。
  • 落花生とココナッツ:テルグ・ワンインディアは豆の代わりに落花生を使います。ウェブドゥニヤは落花生と豆を両方使い、挽いた粉を、おろした生のココナッツと一緒にギーで炒め合わせます。
  • ほかの料理に:ヴィスマイ・フードは、野菜の炒め物の仕上げや、油で炒めたゆでいもにまぶす使い方も紹介しています。

カルナータカのカリベーヴィナ・プディ

カンナダ語では、カリベーヴィナ・プディと呼ばれます。インドのレシピサイト、ヘッバールズ・キッチンのカンナダ語版は、葉を油を使わずに先に炒って取り出し、同じフライパンで豆とコリアンダーを油で炒ります。乾燥ココナッツとヒングを加え、にんにくとクミンは入れません(にんにくは、豆を炒るときに加えてもよいとしています)。ご飯にはギーかココナッツオイルで混ぜるとしています。

タミル・ナードゥのカルヴェーッピライ・サーダム

タミル語のレシピは、粉よりもご飯を主にしたものが目立ちました。この記事で読んだタミル語のレシピ3件の見出しは、どれもカルヴェーッピライ・サーダム(カレーリーフのご飯)です。3件とも、粉を作ってから、ご飯に混ぜる前にテンパリングをしています。テンパリングは、熱した油でスパイスを炒めて香りを移し、その油ごと料理に合わせることです。

  • タミル語のニュースサイト「ランカスリ・ニュース」に載ったキルティガのレシピ(2024年)は、黒こしょう、フェヌグリーク、クミン、ごまも入れた粉を作ります。ごま油大さじ2でマスタードシード、ウラド・ダール、チャナー・ダール、赤唐辛子、カレーリーフ、炒った落花生をテンパリングし、ご飯と粉を混ぜます。材料欄の粉の量は大さじ2です。塩を確かめて足りなければ足し、最後にギーを加えます。
  • タミル語の新聞マーライマラルのウェブ版のレシピ(2023年)は、豆を使わず、黒こしょうとカレーリーフ、ヒング、岩塩だけで粉を作ります。ギーでテンパリングをして、炒った落花生と一緒にご飯に混ぜます。
  • タミル語のニュースサイト「マニタン」のルーバンのレシピ(2021年)も、粉に黒こしょうを入れ、ごま油でテンパリングをします。

読んだテルグ語のレシピで黒こしょうを入れていたのは5件中1件でしたが、タミル語の3件はどれも黒こしょうを入れていました。この記事のポディでタミル風の混ぜご飯を作るときは、ごま油でテンパリングをしてから、ご飯と粉を合わせます。

手に入りにくい材料の代用

  • カレーリーフ:生の葉が手に入らないときは、乾燥したカレーリーフで作れます。乾燥した葉は生の葉より軽いので、20gを目安にします(この記事の見積もり)。手順1の洗って乾かす作業は省き、手順5では弱火で1分ほど、焦がさないように炒ります。英語版のウィキペディアが書くように、香りは生の葉よりかなり弱くなります。
  • チャナー・ダール、ウラド・ダール:どちらか一方しかなければ、合わせて60gになるように、もう一方を増やします。TV9テルグのレシピも、どちらか一方を使います。
  • タマリンド:省いてもかまいません。ETVバーラトやテルグ・ワンインディアのレシピのように、入れないものもあります。酸味がなくなり、辛さと香ばしさが前に出ます。
  • 落花生油:ごま油(焙煎していない白いもの)か、植物油で代用できます。
  • ソナ・マスーリ米:南インドでよく食べられる、粘りの少ない中粒の米です。日本の米で代用できます。粘りが出るので、炊いたご飯を少し広げて湯気を飛ばしてから混ぜると、粉がだまになりにくくなります。
  • ギー:食塩不使用バターを溶かして使います。TV9テルグのレシピは、ギーではなく、ごま油を少し混ぜて食べるとしています。その場合は、焙煎していないごま油を同じ量使います。
  • スパイスミル:ミキサーの小さな容器でも挽けます。

保存

保存期間は、この記事の目安です。ヴィスマイ・フードは密閉容器で少なくとも1か月もつとし、ヘッバールズ・キッチンのカンナダ語版は1か月以上もち、冷蔵庫でも1か月以上よく保てるとしています。この記事では、日本の梅雨から夏の湿気を考えて、短めにしています。

  • 常温:清潔で乾いたガラスびんに入れ、ふたをしっかり閉めて、直射日光とコンロの熱、湯気の当たらない場所で2週間(この記事の目安)
  • 冷蔵:1か月(この記事の目安)。取り出すときは、びんを室温に戻してから開けると、びんの中に水滴がつきにくくなります
  • すくうときは、必ず乾いたスプーンを使います。粉には塩が入っていて湿気を吸いやすいので、ぬれたスプーンや湿気で固まりやすくなります
  • 混ぜご飯:作ったその日のうちに食べきります(この記事の目安)

南インドのほかのレシピ

出典

本文とレシピは、上の情報源を比べたうえで独自に組み立て直したものです。